2026年9月17日木曜日

三里塚フィールドワーク2026年10月24日(土)

  2026年は国家による一方的な成田空港建設に反対する三里塚闘争が始まって60年。田畑と緑をつぶし空港用地を2倍に拡張する機能強化計画によって、温暖化を促進する滑走路計画、地域の廃村化が強引に進められています。
 滑走路用地の買収に失敗した成田空港会社と政府は、半世紀ぶりに土地を強制的に奪う強制収用の方針を打ち出しました。
 また、昨年千葉地裁では三里塚に集う人びとの交流と活動の場だった横堀農業家集センター(旧労農合宿所)の共有地を第3滑走路誘導路のために強制買収する判決が出され、現在、東京高裁で控訴審が続いています。10月24日、国・成田空港会社によって変えられようとしている三里塚の現状を見て、地元の人の話を聞くフィールドワークを行います。

集合:午前8時15分/東京駅丸の内北口オアゾ前付近
   午前8時30分:東京駅前出発
帰路 16時00分 三里塚発→19時頃・東京駅解散

▼フィールドワーク・ルート

東峰  三里塚物産、東峰共有地、東峰神社
横堀  横堀農業研修センター、横堀鉄塔・案山子亭
木の根  木の根ペンション・プール   昼食
第3滑走路建設地(芝山町菱田地区、加茂地区)

・マイクロとワゴン 先着25名/参加は下記まで申込下さい。締切:10月16日
・費用 実費頭割り(レンタカー代・ガソリン代・資料代・弁当代等)。
 1人当たり 5000円程度



注意事項
 雨天決行・雨具を忘れずに。
 荒天中止の場合は、前日朝までに決定・連絡します。

申込先
東京都渋谷区初台1-50-4-103 一般社団法人三里塚大地共有運動の会
℡03‐3372-9408 Fax03‐3372-9402
メールアドレス daichikyoyu@sanrizuka.net
主催 横堀農業研修センター裁判を支える会&一般社団法人三里塚大地共有運動の会


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2026年8月6日木曜日

「三里塚闘争60年の集い 巨大開発・強制収用を許さず農的価値を」集会報告

7月25日「三里塚闘争60年の集い 巨大開発・強制収用を許さず農的価値を」を開いた。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟。参加者は115人。

 会場では三里塚闘争の歴史を紹介する写真パネル、横堀壁画などが展示された。

 

 集会で開会発言した山口幸夫さん(三里塚大地共有運動の会)は「三里塚の闘いは続いている。三里塚の有機野菜を食べ始めて50年。60年の間には激しい闘いがあった。空港を拡張したい権力者は旧労農合宿所を取り上げ、再び強制収用しようとしている。

 三里塚闘争は科学技術に依拠して工業化を進めようとする国家の姿勢を問題にした。化石資源、原子力に頼る時代は終わりつつある。農的価値こそ深い意味を持って目の前にある」

 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人)のビデオメッセージが上映された。「60年に特別意味あるわけでもないし、百年たとうがそれ自身はそんなに意味ない。けれども、長い年月相変わらず問題が続いている。政府の一言もないままの強引な決定、強制収用という空港作りに憤慨して、農民も立ち上がった。空港の巨大開発は農地、農村、農民を大変な目に遭わせるだけでなく、ここの環境も相当変わった。三里塚だけでなく、これからの人が生きていくのに、開発・発展で良くなることは多分ない。具体的にどうやっていくかは難しいものがあるけど。残された問題や課題がある限りは、考えていくし、行動していくことが大事」

 平野靖識さんは(三里塚歴史考証室)は「三里塚闘争は日本社会に抵抗の歴史として定着した。90年代前半、シンポジウム・円卓会議では今後滑走路建設でいかなる意味でも強制的手段を使ってならないという地域との約束を国・空港公団は受け入れ、収用裁決申請を取り上げた。

 今の成田機能強化は4者協議会が全てを決めて強行してきている。約束と違うと言っていかないといけない。循環と持続の社会づくりを30年前に三里塚の農民は考えた」

 現在進められている強制収用の動きについて、現地の映像を上映しながら、辻和夫さん(事務局)が説明。

 横堀農業研修センター裁判控訴審についての報告が行われ、清井礼司弁護士は「私の三里塚とのつながりは1967年8月から。いくつか裁判を担当した。裁判の原点はシンポ・円卓会議。国によって何が反省されたのかの原点に立ち返る。たたかれても闘うのが三里塚。裁判では法務局の公図の検証を求める手続きをとっている」


 センター裁判被告の佐藤幸子さんからは控訴審の報告と連帯を呼びかけるメッセージが寄せられた。

 講演した菅野芳秀さん(令和の百姓一揆実行委員会代表)は「落ちそうな柿の実に聞いたら、もうすぐ落ちて人生は終わりだと答える。しかし、柿の実の種に聞いたら、もうすぐ俺の人生は始まると答えるだろう。私は76歳で柿の実だが、みんなでなるべえ柿の種。これは年齢ではなく、志の問題。

 私は山形県長井市で水田5~6ヘクタール、放牧養鶏1000羽をやっている。
 農業を押しつけられるのが嫌で、新聞奨学生で大学進学した。卒業する前に三里塚に出会った。あんなに百姓になるのが嫌で農業から逃げ出そうと思っていたのに、青年行動隊はその立場を守ろうとする。何なのかそのエネルギーはと、大学2年の時に三里塚に行った。逮捕されて、10年間の裁判闘争。
 沖縄の日雇いの青年たちと酒を飲んだ時に、沖縄には逃げたい現実があるが、俺が逃げたら弟妹も逃げる。何世代もすれば逃げなくてもいい沖縄が実現できるかもしれない。だから、逃げないと決めたと言われた。それで逃げなくても地域を作っていくと決意して、25歳で田舎で百姓になった。半分は土方労働だった。
 レインボープランで生ごみを堆肥にする循環型地域づくりに取り組んだ。
 22年23年の水田農家の時給は10円。暮らしていけない。時給10円が政治に放置されてきた。直近5年で24%の農家が離農した。農家のピークの層は76~78歳。米を誰が作るのか。日本から百姓は消える、集落は消える、消えかかっている。農業をどう守るかが国民的課題にならないといけない。起きる事態は令和の米騒動の比ではない。それで令和の百姓の一揆をやった。
 工業系社会のものさしの開発・発展・進歩からいのち・循環の生命系社会へ舵を切る。足元からそういう地域・社会をどうつくっていくか。地域的に提示していく。
 柿の種になるためには生命系の原理に立つ。多様性の共生社会としての地域社会の実現。地域の自立と自給。参加民主主義。地球的視点に立つ。生きるための農業をつくっていく。
 寺山修司の詩に『コカ・コーラの瓶の中のトカゲ』とある。皆さんも戦後の植民地日本で生まれ、死のうとしている。安保粉砕・日帝打倒を闘った私たちがこれでいいのか。今もコーラの瓶の中。植民地日本に楔を打ち込まないといけないではないか。連携しながら、生きていきたい」

 高木久仁子さん(高木仁三郎市民科学基金)は読書会を行っている高木仁三郎『市民科学者として生きる』を紹介し、「今強制収用の動きが起きて、大臣も闘争の歴史を知らない。80年生きてきたことが問われていると考え、連帯の挨拶をしたかった」

 木の根ペンションのウッドデッキの修理に取り組む大森武徳さん(三里塚大地共有運動の会)はメッセージを寄せ、映像が上映された。

 関西の渡邉充春さんは関西の運動と三里塚大地共有運動の会の活動について報告。

 10月9日研修センター裁判控訴審第2回裁判の傍聴行動の呼びかけが行われた。
 野島美香さん(呼びかけ人)は石井紀子さんの言葉を紹介して、「世間で熱中症が語られても、成田空港会社のような環境破壊者を糾弾することはない。だから、三里塚の闘いは意味がある、価値がある」と閉会あいさつした。


一般社団法人三里塚大地共有運動の会

東京都渋谷区初台1-50-4-103
TEL03-3372-9408 FAX03-3372-9402
https://kyouyu-undou-no-kai.blogspot.com
daichikyoyu@sanrizuka.net

2026年7月13日月曜日

7月3日横堀農業研修センター裁判東京高裁控訴審傍聴行動

 7月3日、横堀農業研修センター裁判控訴審第1回口頭弁論の傍聴行動が行われた。

横堀農業研修センター裁判を支える会は東京高裁での裁判を前に、正午から裁判所前で10数人でビラまき。
午後2時、70人の参加で裁判所前行動。シュプレヒコールを上げた後、横断幕を先頭に裁判所前を入廷行進。
裁判所に入って、10分前から先着順で101号法廷に入廷。傍聴は92人。

3時からの控訴審(相澤眞木裁判長)は控訴人=被告(反対同盟・共有者)側の控訴理由書、準備書面、求釈明、そして被控訴人=原告・成田空港会社側の控訴答弁書、訂正申立書などを陳述したとする手続きを行った。

空港会社は提出書類の添付資料を忘れてくるお粗末さで、控訴審の8日前になってから1審判決で強制買収が認められたセンターの建物についての物件目録の訂正を申し立ててくるというでたらめさだった。反対同盟・共有者は、空港会社が第3滑走路29年3月供用を断念した以上、裁判を急ぐ理由はなく、多くの論点で審理が尽くされてないことと藤井NAA社長と熊谷県知事の証人尋問の必要性を主張してきた。今回の裁判では横堀現闘本部裁判のような1回での結審は避けられ、第2回は10月9日となった。
閉廷後、弁護士会館で75人が参加し裁判報告集会を行った。

集会では、この日の裁判について、清井礼司弁護士、山下一夫さん(事務局)、辻和夫さん(同)が説明。

清井弁護士は「次回期日を勝ち取った」と、今回の口頭弁論での結審を許さなかったことの意義を指摘。
裁判で反対同盟・共有者は一審判決の誤りを指摘した昨年8月の控訴理由書に続いて、今年3月4月に提出した準備書面で、裁判進行を急ぐ理由がないことを指摘。
そして、証人申請に加えて、強制執行の対象になる共有地の場所が確定しないまま、一審判決が出された地番問題の経過を明らかにするために、法務局に昔の公図の提出を求めた申立てを出した。さらに空港会社が控訴審直前になって一審判決で認められた物件目録で木造のセンター建物を鉄骨造りなどと誤っていた点の訂正を、一審判決後に申し立てたのに対して反対同盟・共有者が行った求釈明について説明。
その他、こちら側から補償額の訂正を求めていくことについて「補償額の訂正を求めることは賠償を認めているように感じるかもしれないが、大木よねさんの強制収用では立木1本1本補償額を算定しており、あくまで検収センターの価値の過小評価を許さないということ」と説明。

元合宿所常駐者で控訴人=被告の吉澤茂さん、佐藤幸子さんが発言。
吉澤さんは「裁判で問題になっている地番や建物のことを少しずつ思い出してきた。記憶をたどりながら、裁判の力になれば」。

佐藤さんは「裁判中は分からなかったが、説明を聞いて、引っかかるところが出てきた。ひっかかるところには何としてもくらいついていって、はっきりさせていく取り組みを。一緒にがんばっていけたら」

欠席した柳川秀夫さん(反対同盟世話人)からは「空港の巨大化も石油文明の負の結果から例外にはならず、考慮すべきときに来ている」とコメントが寄せられた。

樋ケ守男さんは成田空港夜間飛行差止訴訟について発言。関西の山本将嗣さん、一審で柳川さんとともに陳述した平野泰識さんが発言。

最後に7月25日の三里塚闘争60年集会への参加・賛同が呼びかけられた。次回第2回口頭弁論は10月9日午後3時、東京高裁101号法廷


2026年6月8日月曜日

三里塚闘争60年の集い 巨大開発・強制収用を許さず農的価値を



 

■日時 7月25日(土)午後1時開場・午後1時30分開始
■会場 文京シビックセンター4階シルバーホール(後楽園駅)
■資料代 500円

 ◇プログラム(変更あり)
■現地から 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟)
■現地から 平野靖識さん(三里塚歴史考証室)
■農業・食料問題のいまと三里塚闘争60年 菅野芳秀さん(令和の百姓一揆)
■横堀農業研修センター裁判控訴審報告 清井礼司弁護士
■発言 横堀農業研修センター裁判被告

■映像上映

主催 三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)

呼びかけ人  鎌田慧/平野靖識/大森武徳/山口幸夫/白川真澄/高見圭司/高木久仁子/中川憲一/野島美香/鈴村多賀志/渡邉充春/藤川泰志/根本博/山崎宏

◇60年集会賛同 1口1000円(複数口歓迎)
郵便振替口座 00130-6-697201 口座名称 一般社団法人三里塚大地共有運動の会 ※通信欄に「60年集会賛同」と明記。公表可か不可か記入を

連絡先 東京都渋谷区初台1-50-4-103一般社団法人三里塚大地共有運動の会
TEL03-3372-9408 FAX03-3372-9402 daichikyoyu@sanrizuka.net

▼三里塚闘争が始まって60年。1966年、佐藤栄作政権は地元住民への相談もなしに、成田市三里塚・芝山町に「新東京国際空港」をつくることを閣議決定(1966年7月4日)しました。一方的な建設決定に、農民たちは三里塚芝山連合空港反対同盟を結成して空港反対に立ち上がりました。

 機動隊の暴力による強制収用と札束での空港建設に対して、農民が自らの身体と農地を武器に闘った「三里塚闘争」は、国際空港=「国家の公共性」に対して、農業こそ公共性という農的価値を対置した闘いでした。三里塚は日本における開発に抗する住民闘争として、国際的にも知られています。

 現在、成田空港会社は26年3月を期限としていた第3滑走路用地確保に失敗し、滑走路用地取得のための強制収用を再び「検討」しています。成田「第2の開港」と称して空港用地を倍増し第3(C)滑走路建設、B滑走路延伸、夜間発着拡大をする「機能強化」計画が進められてきました。

 91~93年の「成田空港問題シンポジウム」で、政府・旧空港公団は強権的な空港建設を「謝罪」。続く円卓会議(93~94年)で滑走路建設で「あらゆる強制的手段が用いられてはならず、あくまでも話し合いにより解決されなければならない」という隅谷調査団最終所見(94年)を受け入れています。この空港建設への「謝罪」と強制的手段を取らないという確約を反故にしようとしています。
成田空港会社は第3滑走路誘導路建設のために、半世紀近く全国の運動の交流の場として使われてきた横堀農業研修センター=旧三里塚闘争連帯労農合宿所の取上げ裁判を提訴(23年8月)。強制買収・強制撤去を認めた一審千葉地裁の不当判決(25年6月)に対して、被告にされた反対同盟と柳川さんら共有者が控訴した控訴審が7月3日に東京高裁で行われます。

 柳川秀夫さんは、「緑の大地をひきはがし、コンクリートで固めようとすることはあらゆる意味で大罪です。…空港をもっと巨大化させ、高低差が20m以上もあるような谷津や田んぼを埋め、山を削り、コンクリートで固めようとしている」(横堀農業研修センター裁判陳述書、24年10月28日)と、空港拡張という巨大開発は温暖化対策に逆行すると指摘しています。

 三里塚60年の闘いを踏まえ、再びの土地収用策動を批判し、横堀農業研修センター控訴審を報告する 「三里塚闘争60年の集い」を三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)と共に開いていきたいと思います。参加と賛同を呼びかけます。



上記画像クリックにてPDFへ






2026年5月18日月曜日

成田空港強制収用問題学習会 -日の出強制収用に学ぶ法的問題

 6月6日(土)午後2時開場、午後2時半開始
講師 佐竹俊之さん(弁護士、日の出問題弁護団)
会場 文京シビックセンター4階シルバーホール(後楽園駅)
資料代 500円
主催 一般社団法人三里塚大地共有運動の会、横堀農業研修センター裁判を支える会

 成田国際空港会社は、4月初め、第3滑走路建設のための土地収用法適用による用地取得(強制収用)検討を国交相に伝え、藤井空港会社社長は「他の公共事業の例にかんがみ土地収用制度の活用も必要だと判断した」(NHK、4月2日)と表明しました。29年第3滑走路供用断念と同時に、1971年以来、半世紀ぶりとなる土地収用法による収用(強制収用)の動きが公然化しました。
 これは91~94年成田空港問題シンポジウム・円卓会議での滑走路建設で「あらゆる強制的手段をとらない」という旧運輸省・空港公団の確約を反故にしようとするものです。
 再び浮上した強制収用の法的問題について、2000年10月、東京都によってごみ処分場建設のために日の出の森トラスト共有地の強制収用が行われた日の出問題を実例に、佐竹俊之弁護士(日の出問題弁護団)に話していただきます。(26年5月)


東京都渋谷区初台1-50-4-103
TEL03-3372-9408 FAX03-3372-9402
daichikyoyu@sanrizuka.net


https://drive.google.com/file/d/1tRuilQmXjGdaf3Djuk3sdqwym27AiDRn/view?usp=drive_link

2026年3月12日木曜日

7・3控訴審傍聴行動へ

 横堀農業研修センター裁判第1回口頭弁論
7・3控訴審傍聴行動へ
2026年7月3日(金)


午後2時集合(予定) 午後3時開廷
東京高等裁判所1階 第101号法廷
※閉廷後、裁判報告集会=会場未定


◇研修センター裁判を支える会への賛同 1口1000円
郵便振替口座 00130-6-697201
  口座名称 一般社団法人三里塚大地共有運動の会 ※通信欄に「支える会賛同」又は「裁判カンパ」と明記。氏名公表可か不可の記入を。

▼連絡先/東京都渋谷区初台1‐50‐4‐103 一般社団法人三里塚大地共有運動の会 TEL03-3372-9408  daichikyoyu@sanrizuka.net


東京高等裁判所101号法廷
(最寄駅)
・東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩約1分
・東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分
・都営地下鉄三田線「内幸町駅」から徒歩約10分
・都営地下鉄三田線「日比谷駅」から徒歩約13分


横堀農業研修センター裁判を支える会賛同の呼びかけ

 23年8月2日、成田国際空港会社は三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)と柳川秀夫さんなど4人の共有者に対して、反対同盟が芝山町横堀に所有する「横堀農業研修センター」(旧・労農合宿所)の建物を「収去」(撤去)し、土地を明け渡させることを目的にした裁判を千葉地裁に提訴。千葉地裁は25年6月16日、成田空港会社の要求を認める不当判決を出しました。被告=反対同盟・共有者は控訴し闘っています。
 成田空港が進める年間発着容量30万回から50万回への機能強化計画での第3滑走路2028年度完成へ、現空港と第3滑走路(C滑走路)をつなぐ誘導路の結節点の位置にあるのが横堀農業研修センターです。
 これに対して、柳川秀夫さんは「土をひっぺ返して、なおさら温暖化に近づくようなことをなぜやるのか。もう一本の滑走路が必要なのかと思う。」(23年8月8日)と批判しています。
 前回の共有地強奪裁判(2009年提訴)の挙句、2017年5月に強制執行で横堀現闘本部を奪った空港会社は、今回の訴状では仮執行を求めるなど、前回以上に拙速な裁判による研修センター強奪の強引かつ早期の決着を目指しています。
 1977年5月、反対同盟、廃港要求宣言の会、三里塚闘争に連帯する会によって横堀の共有地に建てられた旧労農合宿所=横堀農業研修センターを守り抜くために、横堀農業研修センターを支える「横堀農業研修センター(旧労農合宿所)裁判を支える会」を立ち上げて、裁判を支えていきたいと思います。
 全国の仲間の皆さんに、横堀農業研修センター裁判への支援と支える会の賛同を呼びかけます。                               2026年2月

呼びかけ人 柳川秀夫/鎌田慧/平野靖識/大森武徳/山口幸夫/白川真澄/高見圭司/中川憲一/野島美香/鈴村多賀志/渡邉充春/藤川泰志/根本博/山崎宏 賛同人320人
◇横堀農業研修センター裁判を支える会への賛同 1口1000円
郵便振替口座 00130-6-697201  口座名称 一般社団法人三里塚大地共有運動の会 ※通信欄に「支える会賛同」と明記。氏名公表可か不可か記入ください。
▼連絡先/東京都渋谷区初台1-50-4-103 一般社団法人三里塚大地共有運動の会

      上記写真をクリックするとチラシのPDFに飛びます。





2026年1月24日土曜日

報告2026反対同盟旗開き1・11横堀デモ

1月11日、三里塚反対同盟旗開きを横堀農業研修センターで開いた。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟。47人が参加。
最初に田島義夫さんがチャンゴを演奏。旗開きには大森武徳さんからメッセージが寄せられた。

柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)は「今日の荒れ模様のような世界でプーチンに続いてトランプが不埒なことをやっている。 この周りは工事が進んでいるみたいだが、用地買収は進まず、予定した工事は簡単ではない。
横堀農業研修センター裁判は高裁の日程が入ってない。裁判そのものが政治的な絡みがある。いずれにしろ、ここは現場の攻防という事態が訪れる。現状の維持を目指して頑張っていきたい。
 今年で三里塚闘争は60年になる。18歳から始めて、こんなに長くなると思っていなかった。農家でやっているのは私一人になったのは事実。
空港が巨大化していくのに歯止めがかからずに3本目の滑走路をやろうとしている。
 農業をやっているとよく分かるが、温暖化が大変なことになって、人間が生存できるか1年ごとに深刻になってきている。なおかつ山野を壊して開発を続ける。
世界でも腹いっぱい物をむさぼって、力で横取りしようとする変な世の中になってしまっている。
一番大事なのは腹八分。腹八分という考え方があれば、力で相手を押し負かそうとすることはなくなると思う。争いごとは無駄なことだと感じるようになった。
競争とは互いに切磋琢磨していくことが大事で、今の社会の構造は相手を淘汰するおかしな価値観だ。
そういうことを含めて三里塚闘争はいろんなことを教えてくれて、社会に投げかけている。老人が増えて発信力では寂しいものがあるが。ここ三里塚に皆さんが集まっていろんなことを考えているのはみんな一緒だ。
頑張って発信していけたらと思います」

続いて、高橋悦雄さんが歌「成田空港反対」を歌い、有機野菜弁当と朝から準備された豚汁で昼食。

渡邉充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会、三里塚大地共有運動の会)は「2年前から関西で共有運動の会への登記移転を進めてきた。作業が遅れている共有者には一人一人に働きかけながら作業を進めている。春には残り60人の移転作業の年内移転の見通しをつけられると思う。共有者の強い意志を法人に移して、法人の力で闘いを継続していく。
がん治療を受けているが、やれることをやりたい時、やれる時にやっていきたい」

根本博さん(南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会)は、宮古島の基地反対住民運動に対する自衛隊の攻撃、馬毛島での基地建設、祝園弾薬庫反対、舞鶴、神戸などミサイル積み出しに反対する運動について発言。

辻和夫さんは横堀農業研修センター裁判と第3滑走路計画について報告。
「8月に控訴理由書を提出した後、東京高裁から日程についての連絡はない。
高裁は最悪の場合、1、2回で終わってしまう。
誘導路工事が始まっているが、空港会社は拡張用地の86.9%(民有地の8割)しか確保できてない。地権者は200戸だが、相続してない人がいて1600人。12月24日に滑走路新増設推進協議会で地権者への共同声明を出した。
既にここも含めて工事を発注しているが、空港会社は行き詰っている。
県と空港会社の「第2の開港」キャンペーンはひどいものだ。空港が2倍になれば騒音も2倍になる。
問題になっているみんなで大家さん問題は騙された人が悪いのではなく、第二次安倍政権の貯蓄から投資へという法改正が原因。
高裁口頭弁論にはたくさん傍聴に集まって裁判官にアピールしていきたい」

杉原浩司さんは長距離ミサイルの熊本・健軍、富士駐屯地への年度内配備、ジェノサイドに加担するイスラエル製武器輸入、元防衛相・超党派議員団のイスラエル訪問、日本の武器輸出について発言。

野島美香さんは、再審法改正の議員立法を妨害する法務省・法制審の動きについて発言。

稲垣豊さん(田んぼくらぶ)は山谷への野菜の支援、横堀壁画運動、昨年の東京での東アジアレイバーフェスタに参加した中国、台湾、香港の労働運動活動家が希望して三里塚を訪問するなど、小川プロの映画などで三里塚が知られていることを報告。

金靖郎さんは農業・食料問題について、成田空港拡張工事は海外に食料依存する財界・政府のグローバル化路線を象徴すると指摘した。

最後に芝崎さんの音頭で団結ガンバロー。

終了後、三里塚大地共有運動の会と横堀農業研修センター裁判を支える会の主催で中庭に壁画が飾られた研修センターから横堀デモへ。


強風の中、鉄塔前までデモを行った。


2025年12月22日月曜日

横堀で三里塚大地共有運動の会第8回総会

12月14日、一般社団法人三里塚大地共有運動の会は第8回総会を横堀農業研修センターで開いた。


総会では山口幸夫代表理事が開会宣言。山口代表理事が議長で議事が進められた。総会は過半数の出席(委任状含む)で成立。
現地報告で平野靖識さん(三里塚歴史考証室)は「隣にある東峰共有地のおかげで三里塚物産はからっ風から守られている。第8回総会おめでとうございます」
大森武徳理事から総会議案の事業報告・決算報告、中川憲一監事の監査報告が行われた。

木の根共有地の持ち分比率で成田空港会社と芝山鉄道を共有運動の会が今春超えたことが報告。議案が全会一致で可決・承認された。
続いて、事業計画、予算を提案。
議論では、木の根ペンションの補修・管理に共有運動の会が取り組んでいくことが提案された。
平野さん、大森さんから現状、草刈・塗装など作業内容について報告。現状を踏まえて、木の根の緑を維持してきた反対同盟と共に木の根ペンション・プールの維持・補修の協力について相談していく。
関西からの報告で山田謙さんは「三里塚以外の様々な運動に関わり、その中で三里塚のことを広めることができる」
合宿所の資料の整理について報告。おかのまめさんが描いた横堀壁画について岡野純一さん、展示している絵について田島義夫さん(画家)が発言。
議論を受けて、計画と予算が承認された。
最後に大森理事は「次は1月11日の旗開き。ここに集まって、互いの活動を報告しあうことは意義深い。こういう活動が長くできるように気を張って体に気をつけて活動を継続できれば」と閉会あいさつ。


終了後、柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)を訪問。柳川さんの農作業の合間に、来春までに予想される横堀農業研修センター裁判控訴審の見通しなどについて話した。

2025年12月10日水曜日

三里塚闘争60年! 第3滑走路のための土地取上げ許さない! 横堀農業研修センター控訴審を闘おう!

 2026年反対同盟旗開き&1.11横堀デモ


 2025年6月16日、千葉地裁は横堀農業研修センター裁判で成田空港会社の一方的な主張を認め、被告にされた三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)と柳川さんら4人の共有者に対して、センターの共有地の全面的価格賠償方式による強制買収と建物強制撤去を命じる不当判決を出しました(仮執行はつかず)。

 一審判決は民事裁判での土地取上は強制的手段ではないという空港会社の解釈を追認するすり替えを行い、さらに滑走路建設計画の中身を問うことなく、研修センターは誘導路上にあるから必要だという空港会社の主張を追認しました。
 不当判決に対して、柳川秀夫さんら共有者と反対同盟は6月27日に東京高裁に控訴。8月12日、控訴理由書を提出。藤井直樹・成田国際空港会社社長、空港拡張に同意した熊谷俊人・千葉県知事の証人申請を行いました。
 26年春までに予想される控訴審・東京高裁口頭弁論への傍聴行動(日程未定)、引き続きの支援を呼びかけます。
    
                 「第2の開港」28年度第3滑走路計画は破綻する

 成田空港は「第2の開港」と称して、2028年度年間発着回数50万回化のための機能強化計画を強行しています。空港会社は25年5月第3滑走路本格工事着工式を行い、同10月には年間発着回数を30万回から34万回に拡大しました。機能強化は空港敷地を倍増させ、第3(C)滑走路建設・B滑走路延伸・夜間発着制限緩和を行う計画です。
 着工されても第3滑走路用地の確保率は民有地で74%に過ぎず、用地確保のめどが立っていません。空港労働者やインフラ・燃料の不足などの空港の現状を見れば28年度滑走路完成計画には疑問符がつけられます。
 ディズニーランド20コ分の緑の大地を破壊して気候対策に逆行し、住民の騒音被害を拡大させ、有事には軍事利用される巨大空港拡張計画は不要です。
 現空港と第3滑走路をつなぐ誘導路の結節点の位置にあるのが横堀農業研修センターであり、機能強化の狙いであるワンターミナル構想は反対同盟の現地拠点である横堀鉄塔・案山子亭、木の根ペンションがある限り実現不可能です。
 2026年は、1966年に佐藤栄作政権が住民への一言も相談もなしに三里塚地区への空港建設を閣議決定したのに対して、農民が三里塚芝山連合空港反対同盟を結成、三里塚闘争が始まってから60年となります。
 1月11日、三里塚・横堀で第3滑走路建設、裁判による土地取上げに反対の声をあげましょう。
(25年12月)


2026反対同盟旗開き
日時:2026年1月11日(日)正午
主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)
場所:横堀農業研修センター(山武郡芝山町香山新田125-1 連絡先:03-3372-9408)
参加費:1000円
•【会場への行き方】:京京成上野駅9:26発(京成成田行)→京成成田10:30着/乗換 京成東成田線[芝山千代田行き] 11:05発 → 11:10着 東成田着 (地上で迎車あり)※乗車希望は事前に連絡を

1・11横堀デモ
日時:2026年1月11日(日)午後2時
場所:横堀農業研修センター(山武郡芝山町香山新田125-1)
主催:三里塚大地共有運動の会、横堀農業研修センター裁判を支える会
連絡先:03-3372-9408
【会場への行き方】デモから参加は、東成田駅地上13時30分集合 迎えの車待機  ※乗車希望は事前に連絡を
京成上野駅11:25発(京成成田行き)→京成成田12:30/乗換 京成東成田線[芝山千代田行き] 13:05発→13:10着 東成田


旗開きビラは上記写真をクリック




2025年10月30日木曜日

三里塚フィールドワーク2025 報告

 10月11日、三里塚フィールドワーク2025が行われた。主催は三里塚大地共有運動の会と横堀農業研修センター裁判を支える会。参加者はスタッフを含め33人。東京からの参加者の内、半数近くが初参加だった。
あいにくの雨だったが、東京駅丸の内を8時半過ぎに出発。

東峰に到着し、バスの中から東峰共有地、三里塚物産、東峰神社を見学。
横堀に行く途中で第3滑走路工事が始められた菱田を車内から見た。

横堀では、空港会社が作った鉄柱・鉄網に囲まれた横堀鉄塔・案山子亭へ。雨のため鉄塔には上れなかったが、鉄塔、案山子亭、農民像、原勲さんの墓について説明。案山子亭では、約50年前に沖縄県の岩山鉄塔共有者から三里塚に送られた檄布が披露された。

次に6月に土地取上・建物撤去の不当判決が千葉地裁で出された横堀農業研修センター(旧・労農合宿所)へ。

裁判被告の佐藤幸子さん、平野靖識さん(三里塚歴史考証室)の話を聞いた。
佐藤さんは「先日ひどい判決が出た。高裁に移るが、正直言って絶対勝てるとは言えない。守るべきものを守っていきたいという思いが、裁判で逆に強くなってきている。時代は動いているが、きちんと自分をもっていきたい。今日はしっかりと勉強していってください」

裁判で証人に立った平野さんは「裁判での私の務めはシンポジウム・円卓会議について。隅谷調査団が『あらゆる意味で強制的手段をとらない』という最終所見を出したので熱田派反対同盟は受け入れた。話し合いが頓挫した場合でも強制的手段をとってはならない。裁判では、裁判所が民事裁判は強制的手段でないと出してきた」

木の根ペンションでは、プールを見た後、ペンションで有機野菜弁当の昼食をとり、三里塚物産の落花生が販売された。
大森武徳さん(続木の根物語プロジェクト)は木の根の歴史、プール、ペンション建設、曳家でペンションが現在の場所に移された経過について話した。

「2010年から、子供のころ泳いでたプールの再開に取り組み、2011年20年ぶりにプール開き。その後、プールの中と庭を使って、盆踊り、イベントを行ってきた。音楽イベントには300人集まったことがある。文化的厚みを持たせたい。空港と鉄板1枚隔てた農的生活を体現し、発信していきたい」


昼食後、柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人)を訪ねた。

柳川さんは「滑走路を新しく造るというが、買収もまだできていないということで、私が生きている間はおそらくできない。環境が大変な状況になっている。森・田んばを空港で壊そうとしている。これは環境に影響があるだろう。昔は御料牧場で木がたくさんあり、毎日霧が出たが、滑走路になって環境が変わった。夏前からほとんど雨が降らず、作物が作れない状況だった。滑走路で環境が変わって、ますます人が住みづらくなり、影響を与える。今は反対運動も力関係を変えるのは難しいが、ダメなものはダメと。研修センター裁判をやっているが、力関係の中で最終的にいい状況にならないかもしれないが、やれることをやる。がんばっていきたい」

5月に第3滑走路建設工事が本格着工した菱田地区を改めてまわった。中郷・東は滑走路として埋め立てられ、辺田は遊水地で水没する。第3滑走路建設のためには20メートル以上の盛土が必要になる。山口幸夫さんは盛土に福島の汚染土が使われる可能性を指摘している。

菱田では樋ケ守男さんが騒音問題について説明。
「以前の空港建設では騒音地域で買うのは家屋だけだったが、今回は田畑も全部買って滑走路計画に賛成してほしい。滑走路認可の時、95%の地権者が買収に同意しているとされた。かつての空港建設の時は空港公団が移転地を用意したが、今回は自分で見つけてくださいとなっている。そのため買収交渉が進んでない。3月時点で民有地では70%しか買収できてない。空港会社は滑走路を造ることだけ一生懸命。

いまB滑走路は1時間34回離発着。C滑走路ができれば、合わせて倍。全体で年間50万回。計画では飛行機が飛ばないのは午前1時から5時。空港圏全体が不眠になる計画。5%が最初から買収に同意してない。一度移転した中郷、加茂はC滑走路で再移転になる」
第3滑走路南側となる加茂は731部隊・石井四郎の出身地として知られる。

A・B両滑走路に挟まれた「谷間地域」で騒音訴訟原告の話を伺った。団らんの時間でも、航空機騒音でテレビの音もよく聞こえない。騒音測定をしたら、飛行時にはっきりとした違いがある。空港会社が言うスライド方式はデタラメであり、4時間しか寝られないとなったら、様々な健康被害が出ることになる。
最後にトイレ休憩で岩山にある空と大地の歴史館に寄って、東京への帰路についた。








2025年8月9日土曜日

三里塚フィールドワーク2025

 10月11日(土)
午前8時15分集合/東京駅丸の内北口オアゾ前
午前8時30分:東京駅前出発


オアゾへの行き方(地上からのアクセス)
JR東京駅丸の内北口改札を出る。斜め右方向へ進み、横断歩道を渡る。正面に見えるビルがオアゾです。


▼フィールドワーク・ルート
横堀  横堀農業研修センター(6月に撤去判決)、横堀鉄塔・案山子亭
木の根  木の根ペンション・プール   昼食(ヴィーガン弁当を用意します)
第3滑走路建設地(芝山町菱田地区)
騒音地域

・参加はメール又はQRコードから : 先着30名/10月4日締切
・マイクロバス2台
・費用 5000円程度(実費頭割り)
   昼食はヴィーガンのお弁当を用意します。
   (他にレンタカー代・ガソリン代・資料代等)

帰路 16時00分 三里塚発→19時頃・東京駅解散

注意事項
 雨天決行・雨具を忘れずにお持ちください。
 荒天中止の場合は、前日朝までに決定・連絡します。

申込先
東京都渋谷区初台1-50-4-103 一般社団法人三里塚大地共有運動の会
℡03‐3372-9408 Fax03‐3372-9402
メールアドレス daichikyoyu@sanrizuka.net



2025年7月5日土曜日

6月29日横堀農業研修センター裁判判決報告横堀現地集会・デモ

6月29日、横堀農業研修センター裁判判決報告横堀現地集会・デモが行われた。主催は同裁判を支える会。壁画が置かれた研修センター中庭で行われ、36人が参加。

 オープニングでは高橋悦雄さんが「成田空港粉砕」などを歌った。
 集会は山崎宏さん(事務局)の司会で、山下一夫さん(事務局)が6月16日の千葉地裁判決を批判。「判決は、強制収用と民事訴訟による土地取上は違うとでっち上げた。全面的価格賠償方式=強制買収の要件の一つは『共有者間の実質的公平を害しないこと』。空港会社の一方的な手紙と提訴は実質的公平を害している。空港会社の土地取上の主張は権利の濫用で、信義則違反。
 判決は、訴訟外に任意の協議が開始されて紛争解決が期待できる状況に程遠いから空港会社の強制買収の訴えを認めるとなっている。判決は『協議が尽くされてない』と認めているのだから、もっと『協議』せよというのが論理的帰結ではないか。
 判決は緊急性がない誘導路計画を擁護している。だが、この間の報道で予定地の民有地の確保率は3月末で74%にとどまる。不合理な計画をでっちあげているにすぎない。予定地に木の根ペンション、横堀鉄塔がある限り、ワンターミナル構想は実現できない。
 機能強化計画の進め方は憲法に違反していると批判していきたい。
 判決でも協議が十分でないことは認めている。シンポ・円卓会議の約束という信義則違反についはもっと言っていく必要がある」

 鈴村多賀志さん(田んぼくらぶ)は「判決は、シンポ・円卓会議の結論である滑走路建設で『あらゆる意味で強制的手段をとらない』と最初は書いている。それが途中の16頁から『あらゆる意味で』の7文字が消えている。こういう形でシンポ円卓会議の結果を否定していく手法がとられている。
 裁判で空港会社は被告と話をしたのかの立証を求めると、空港会社はホームページの共生の箇所を丸ごと出してきて、関係ない箇所が多く証拠採用されなかった。
 被告は、成田の4者協議会(国・県・周辺自治体・空港会社)に住民は参加できないと反論したが。共生について証拠採用されなかったこともあり、4者協議会の中身についての審理は一審では行われなかった。
 判決では、空港拡張計画について何の審理もされないまま、4者協議会で合意されているからとなってしまった。これらが控訴審の課題だ」

 平野靖識さん(三里塚歴史考証室)は「判決は腹立たしく残念だった。円卓会議での隅谷調査団最終所見の『今後あらゆる意味での強制的手段はとらない』は、今後は住民とは話し合いでという前提があって出された。
 しかし、強制的手段とは土地収用法の行政代執行だけだという矮小化が市東裁判やこの裁判で行われてきた。
 このような歴史修正主義に対して、真実はこうだと言い続けていく必要がある。
 4者協議会が空港のつくり方について何でも決めている。歴史考証室としては4者協議会とは何かを考えて、批判していきたい。
 あらゆる意味での強制的手段をとらないという約束は、事業認定20年で収用された地主の買受権がなくなるのだから、89年で事業認定は失効するはずという反対同盟の追及、論戦があって、事業認定取下げ、強制的手段はとらないとなった。話合いで解決と提案したのは旧運輸省。
 円卓会議では空港建設計画の地域への公開が提起されたが。4者協は閉じられていて民主的でない。そこを批判していかないと。
 シンポ・円卓会議の結論は闘いと犠牲と論戦で民衆が勝ち取った成果。研修センターは誘導路上にあるから必要だという論理は、共生の考え方とは相容れないと主張していく必要がある」

 辻和夫さん(事務局)は「センターの資料を整理して、77年開所当時の状況が分かってきた。三里塚闘争に連帯する会と廃港要求宣言の会が労農合宿所を作りたいと反対同盟に申し入れて、名称に三里塚闘争連帯を入れるようにということで、三里塚闘争連帯労農合宿所になった。全国のいろんな人とつながろうと合宿所は設立された。
 当時、共有地のある屋敷跡にプレハブを建て、機動隊に壊されないように、常駐者の伊達省二さんが電気もない中、泊っていた。
 同5月6日に岩山鉄塔が倒され激しい衝突になるので、前日5日開所の記録がこれまで見つからなかった。5日はささやかな宴を行い、前田俊彦さん、戸村一作委員長らが歌ったり踊って開所を祝った。
 その後、激しい実力闘争になるが、その中でも全国から援農のために合宿所に来て、海外からも人々が訪れた。その後も、わくわくツアー・田んぼくらぶなどいろんな人が使ってきた。
 空港会社は党派の集まりで、反対運動のために利用しているにすぎない、一坪共有地などどうでもいいという扱い。だが、ここにはいろんな人の思いがこもっていて、それを忘れさせないために裁判を闘っていきたい」

 壁画の原画を描いたおかのまめさんの父の岡野純一さんが発言。
 猛暑の中、センター前から横堀公民館跡まで200メートルをデモ。不当判決弾劾!第3滑走路建設反対の声を上げた。
 デモ後、歩いて横堀鉄塔・案山子亭へ。現地の状況を確認した。

2025年6月17日火曜日

6.29 横堀農業研修センター裁判判決報告横堀現地集会・デモ

  横堀農業研修センター(旧・労農合宿所)裁判の千葉地裁判決が6月16日に出されます(6月16日〈月〉/13時30分集合、14時開廷/千葉地裁601号法廷)。すでに判決当日の裁判傍聴を呼びかけ、判決後の裁判報告集会(千葉県教育会館〈裁判所向い〉)への参加も呼びかけています。判決直後ということで判決分析はおおまかな概要検証にならざるをえません。

判決後、被告・弁護団・支援で判決に対する分析を行っていきたいと思います。

 集会では裁判の主な争点①被告・柳川秀夫さんの裁判証言「空港拡張という巨大開発よりも自然を維持するという地球温暖化に直面する現在での空港反対の意義」に対する評価・判断はどうなのか ②平野靖識さん(三里塚歴史考証室)の証言「90年代のシンポ・円卓会議での今後空港建設で「あらゆる意味で強制的手段をとらない」という国・空港公団の約束に反する空港会社の提訴に対する評価・判断はどうなのか ③空港会社による共有地強奪、横堀農業研修センター破壊への強制執行を認める仮執行の判断はどうなのかなどについて解説報告します。
 そのうえで参加者の皆さんと共に判決に対する評価・認識を共有化し、今後の控訴審裁判の方針、現地と結びついた裁判闘争の取り組みの豊富化に向けて交流を深めていきましょう。横堀デモで「第三滑走路建設反対!共有地強奪、横堀農業研修センター破壊を許さない!自然・環境破壊の空港拡張をやめろ!」の声を響かせていきましょう。

◦日時:6月29日(日)13時開始
◦場所:横堀農業研修センター(千葉県山武郡芝山町香山新田125-1)
◦会場への行き方:京成東成田駅地上12時集合(京成成田11:34発~東成田駅11:40到着)
/迎車待機(乗車する方は、事前に「乗車希望」のメール:daichikyoyu@sanrizuka.net か、FAX03-3372-9402を送ってください)
◦主催:横堀農業研修センター(旧労農合宿所)裁判を支える会
    連絡先:一般社団法人三里塚大地共有運動の会(東京都渋谷区初台1-50-4-103
    / 03-3372-9401 FAX 03-3372-9402 / mail:daichikyoyu@sanrizuka.net


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