2023年12月9日土曜日

報告:一般社団法人三里塚大地共有運動の会第6回総会



 (横堀農業研修センター)


 12月3日、一般社団法人三里塚大地共有運動の会は、横堀農業研修センターで第6回総会(会員出席、委任状、書面決議など過半数を超え成立)を行った。

 山口幸夫代表理事は、開会宣言し、議事を進行していった。

 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人)からあいさつが行われた。
 「三里塚大地共有運動の会から横堀農業研修センター裁判に向けたカンパ23万4000円ありがとうございます。1月29日、千葉地裁で第1回口頭弁論が行われる。裁判が始まるが、共に頑張っていこう。反対同盟は、成田空港問題シンポジウム(1991年11月)、成田空港問題円卓会議(1993年9月)を通して『地球的課題の実験村』を提案した。巨大開発を拒み、『腹八分目』の社会を作っていこうと呼びかけ、取り組んできた。だがあいかわらず巨大開発を押し進めようとしている。今の時代と逆行することをやっている。このような流れを許さないと現地から訴え続けていきたい」。

 大森武徳理事は、1号議案(2022年11月~2023年10月の事業報告)、2号議案(決算、貸借対照表・損益計算書(正味財産増減計算書)の報告)を提案した。

 中川憲一監事は、3号議案(監査報告)を提案した。
 続いて大森理事は、4号議案「第6年度事業計画」、5号議案「第6事業年度予算案」を提案。
 以下は、第6年度事業計画の骨子だ。

①24年からの登記義務化に対して、木の根共有地持ち分18%を達成し、法人への登記変更推進のための共有者への呼びかけ・変更手続きを継続する。登記変更カンパを呼びかける。

②空港会社による横堀農業研修センター破壊・土地強奪裁判に対決し、三里塚芝山連合空港反対同盟・共有者の裁判闘争を支援し、横堀農業研修センターを守り抜く運動に取り組む。

③共有地、第3滑走路計画などの三里塚現地調査に取り組む。

④反対同盟旗開き、東峰現地行動、ペンションイベントに協力する。

⑤三里塚大地共有運動を宣伝する。

 繁山達郎事務局長から補足説明が行われ、とりわけ24年からの登記義務化に抗して登記変更に向けた取り組みを強化していくことを報告した。

第三滑走路建設の緊急性がない

 質疑応答に入り、冒頭、横堀農業研修センター裁判に向けて清井礼司弁護士からのメッセージが紹介された。
 清井弁護士の主張の骨子は、

「①第三滑走路の完成目途として2029年3月31日としている。空港会社は、96%が同意だと宣伝しているが、地権者との具体的な契約について明らかとなっていない。

②空港建設のための土砂の確保が未定、空港労働者・周辺住民に対する騒音・環境対策未定。

③成田空港は、国際旅客需要の拡散によって、貨物空港へと傾斜している。空港周辺の貨物倉庫が乱立していることに現れている。」などを浮彫りにした。

 そのうえで「第三滑走路建設の緊急性がない。すなちわ第三滑走路建設とセットで横堀農業研修センターの撤去も必要がない」ことを明らかにした。

 続いて平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場)は、「三里塚の友人に聞いてみた。第三滑走路用地の地権者の買収の進捗は、なかなか進んでいないようだ。そもそも移転先は、自分で探せというのだ。友人の一人は、『同意書も書いていないし、売ってくれという話もない』と言っていた」と報告。

 柳川さんは、「空港会社は、現状では協力してもらえないところは無理に押さない姿勢だ。横堀地区は横堀農業研修センターを撤去しても、横堀大鉄塔、案山子亭の存在によって第三滑走路周辺事業はうまくいかないだろう」と説明した。 議事は採決に入り、可決・承認された。

 閉会挨拶が中川監事から行われ、「22年の取り組みを通して、新たな仲間たちと出会った。例えば、7月三里塚フィールドワークは、三里塚闘争を知らない世代が参加し、現地調査を通して闘いのリアリティーを実感し、感動していた。9月の代々木公園で行われた『「ワタシのミライ―No Nukes & No Fossil 再エネ100%と公正な社会をめざして」のイベントに一般社団法人三里塚大地共有運動の会のブースを出店し、横堀裁判や第三滑走路反対の宣伝をやりきった。これからもあらゆる機会を通して新たな世代にむけた三里塚闘争の宣伝をしていこう」と呼びかけた。

 総会終了後、有志で加瀬勉さん(多古町)宅を訪問し、第6回総会を報告。

加瀬さん宅にて
 加瀬さんは、交流会で「空港会社による空港機能拡大、第3滑走路の騒音立退き区域では一部で移転が始まっている。村落共同体を破壊しつくそうとしている」ことを批判した。
 参加者は、空港周辺の環境破壊、移転問題など厳しい現実をあらためて実感し、今後の闘いの方向性を深めていった。 最後は、庭にある梅の木をバックに加瀬さんとともに「団結写真」を撮った。(Y)
 




2023年12月5日火曜日

2024反対同盟旗開き

 主催:三里塚芝山連合空港反対同盟 (代表世話人・柳川秀夫)


日時:2024年1月7日(日)正午

場所:横堀農業研修センター
   (山武郡芝山町香山新田125-1  連絡先:03-3372-9401)
参加費:1000円



【会場への行き方】:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
          /9:33発京成上野特急 京成本線 (普通)→ 10:42 着 京成成田
          →10:54発 京成成田 →乗り換え [ 芝山千代田行き ]
          → 11:00 着 東成田


 1.7東峰現地行動に結集しよう!
      横堀農業研修センターの裁判による破壊・土地強奪を許すな!

◦日時:1月7日(日)午後2時集合
◦場所:旧東峰共同出荷場(千葉県成田市東峰65)

会場への行き方
■24反対同盟旗開き後、参加する方は車で東峰へ移動
■行動に参加する方は、東成田駅地上1時40分集合 迎えの車待機
  12:20発 京成上野 京成本線快速特急京成成田行→13:15着 京成成田乗換
  京成東成田線 芝山千代田行 13:34発→13:40着 東成田


主催:三里塚空港に反対する連絡会
共催:三里塚大地共有運動の会
連絡先:東京都渋谷区初台1-50-4-103/03-3372-9401 FAX03-3372-9402


2024.1.7 東峰現地行動の呼びかけ
   
   第3滑走路建設反対!
      横堀農業研修センター破壊を許さない!

 成田国際空港会社は8月2日、横堀農業研修センターの建物を撤去し、土地を強奪するために三里塚反対同盟と共有者を千葉地裁に提訴した。空港会社は空港機能の拡大を図るために 第3(C)滑走路を完成させ、併せて空港ターミナルの施設の全面的配置変えを計画している。
 そのためにはどうしても3本の滑走路の結節点に存在する横堀の農業研修センターを撤去し、土地を確保しなければならないのだ。空港会社は提訴に先立って、「申入書」(6月15日付)を空港反対同盟・柳川秀夫代表世話人をはじめ4名の地権者に送りつけてきた。それは空港会社が過半数の共有持分権を有しているから、反対同盟は早急に建物を収去し、土地を明け渡せというものだった。 そして一か月以内にそれを行わないのなら、法的措置を行う、と一方的に通告するものだった。空港会社は自らが必要とするものは司法権力を使って手に入れるということである。
 政府―空港公団(当時)は成田空港を建設するにあたって農民の反対を国家権力機動隊の力を使って抑え込んで推し進めてきた。農民とそれに連帯する労働者、市民の闘いにより滑走路1本で開港せざるを得なかった。政府―公団はさらに建設を進めるために「それまでのやり方は誤りであった」と謝罪し、「これからは強権的な手段は使わないで、話し合いによる解決を図る」と確約した。
 しかしその後はすべて裁判によって反対運動の拠点を破壊し、土地を強奪してきたのだ。今回の横堀農業研修センターへの攻撃もその延長線上にある。裁判による土地強奪を許すな!

      民間空港・港湾の自衛隊使用を許すな!

 政府が、全国の民間空港・港湾を自衛隊が使用するために整備を進める「公共インフラ整備」計画がマスコミの報道で明らかとなった。自衛隊などが使いやすいよう延伸や拡張をする空港・港湾38が挙げられている。政府は自治体と協議し、平時から自衛隊や海上保安庁が訓練などで円滑に利用できるようにするとして、すでに自治体と水面下で協議をしている。浜田靖一前防衛相は空港・港湾の自衛隊使用の必要性について、成田空港と沖縄・宮古島の下地島空港の名をはじめて具体的に挙げて語っている。
 成田空港は1978年開港に際して、軍事使用はしないという確約を成田市と結んでいるが、軍事体制が強まる中、反故にされる可能性は大きい。 第3滑走路の建設は単に経済的な理由にとどまらず、軍事的な必要から大きな意味を持っている。自衛隊―米軍が自由に使用できる軍事的拠点として位置づけられている。周辺に建設・拡大されようとしている倉庫などの流通施設はすぐに兵站基地として使用されることになる。こうした軍事拠点としての空港機能拡大、第3滑走路建設に反対していこう!

 1・7東峰現地行動に結集し共に闘おう!

 11.29米軍オスプレイ墜落糾弾!政府は 直ちに全てのオスプレイの飛行を中止し、オスプレイを全面的に撤去せよ!
 ロシアはウクライナ侵略をやめ、直ちに撤退しろ! NATO・米国はウクライナから手を引け!
 イスラエルのパレスチナ人民大虐殺弾劾! 米帝のイスラエル支持―虐殺加担弾劾! G7のイスラエル支持弾劾! イスラエルの占領支配粉砕! 
 日本政府のイスラエルとの政治・軍事・経済関係強化をゆるすな! パレスチナ連帯の闘いを強化しよう!

三里塚空港に反対する連絡会 2023.12.3

24旗開き★24.1.7東峰現地行動ビラ(pdfに飛びます)


【表】24旗開き★24.1.7東峰現地行動

 














【裏】24旗開き★24.1.7東峰現地行動